AirCampus「ディスカッション・発言」ガイド
【はじめに】本学で学ぶにあたって、皆さんに期待したいこと、やめてほしいこと
AirCampusにおける読みやすい発言の仕方
AirCampus上での発言の仕方についてのアドバイスを紹介いたします。
※AirCampusは、テキストベースの議論となりますので、読みやすさを常に意識してください。
まずは発言することが大事です。
■題名で、コメントの主旨を表現しましょう
発言内容の要点・結論を、「タイトルの1行」で言い切るようにしましょう。
結論から言う訓練を繰り返すことでロジカルシンキングが鍛えられます。
良い例 ○ 「GEの成功要因は選択と集中(である)」
悪い例 X 「GEの成功要因について」
また、タイトルは変更しても発言のツリー構造は議論の展開を見る上で、
重要ですので、変えないようにしましょう。
下記の大前教授のコメントと同じように、AirCampusの<件名>のつけたかたを
ぜひ工夫してみてください。
“メールの<件名>欄には、「XXプロジェクト会議の日時」など、
受信者が即座に用件内容を理解できるタイトルをつければ、後々
検索しやすい。「ご無沙汰しております」といった、用件の緊急性の
度合いが受信者には分からない件名は避けるべきである”
(大前研一 「ドットコム仕事術」)
■1発言に1論点
後に続く人が、返信しやすいように、複数の論点を提示する場合は、発言を分けましょう。
*1回の発言では1つのトピックを心がけましょう。
一度に複数のトピックについて答えると、議論が煩雑になります。
また、1つの発言に1つの論点を掲示すると、
焦点がぼやけず、より質が高く、クラスメイトで、深い議論を行うことできます。
■トピック毎にスペースを!
発言には意味段落ごとに1行空白の行間を入れると大変読みやすくなります。長い文章は改行をいれてみましょう。
特にWEB上の文章は、長い文章を続けて書くと、少し読みにくくなりますのでご注意を。
読み手にわかりやすく意見を伝えるのも「プレゼンスキル」の練習です。
また、論旨を短い文章で言い切る訓練をぜひ練習してみてください!
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▼悪い例 (やや読みにくい)
ドルや円が国際経済の中で衰微しつつある一方で、強さを見せつけているのが
ユーロである。そしてユーロ導入国の経済も非常に好調だ。今年(2007年)は、
ユーロ圏13カ国すべてが安定成長協定違反を解消する見込みである。つまり、
どの国も財政赤字がGDP比で3%以下ということだ。 これは米国や日本が膨大な
赤字を抱えているのと実に好対象である。余談だが、現在はキプロスとマルタも
ユーロ導入に向けて動いている。この2国が参加すれば、EU参加国25のうち
ユーロ導入国は15カ国になる。
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▼良い例(読みやすい)
ドルや円が国際経済の中で衰微しつつある一方で、強さを見せつけているのが
ユーロである。そしてユーロ導入国の経済も非常に好調だ。
今年(2007年)は、ユーロ圏13カ国すべてが安定成長協定違反を解消する
見込みである。つまり、どの国も財政赤字がGDP比で3%以下ということだ。
これは米国や日本が膨大な赤字を抱えているのと実に好対象である。余談だが、
現在はキプロスとマルタもユーロ導入に向けて動いている。この2国が
参加すれば、EU参加国25のうちユーロ導入国は15カ国になる。
■必ず自分の分析(仮説)を入れる :脱コピペ主義!
引用文やURLだけを転記するだけでは、発言とはいえません。
今後、AirCampusで発言する際、引用文やURLを貼り付けるケースが増えてくるかと思います。
しかし、過去のディスカッションでたまに見かけるのが、URLのみを貼り付けて終わってしまう発言です。
このような発言は避けてください。
~~~【悪い例】~~~~~~~~~~~~
こんな情報もあるようですよ。
http://www.yomiuri.co.jp/●●●●/●●●●/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
引用した文章から何が言えるのか?
その意味をまずは深く掘り下げてみてください。
常に「So What?」を考えて見ましょう。
関連した情報を検索エンジンでどれだけ多く集めても
本質にたどり着けません。
そこから情報を煎じて
「自分の頭で考える」
という作業を通じて得た仮説やInsightが議論全体に付加価値を与えます。
脱コピペ主義!
■コメントしたい部分だけ最小限引用(特に重要!)
最小限引用はAirCampus上で学習を行う上で、とても重要です。
議論の中で、ある人の書き込みにレスポンスをつけたい場合は、
“直接コメントしたい部分”
だけを「引用」して、後は削除するようにしましょう。
下記は例です。
>アメリカの製造業の技術者と話したのですが、アメリカでも、転職を繰り
>返す人の評価が必ずしも高くないといわれました。
↑*上記は、引用部分。本来の書き込みは長いのですが一部だけを引用。
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【ACヒント】
ハイライトして「返信」ボタンを押すと、特定箇所だけ引用できます
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相手の発言のうち、特に引用したい部分”だけ”ハイライトして、
返信ボタン押すと、その部分だけ「>印」で言及でき、読む人はポイントが分かりやすくなります。
■発言前に、前出コメント、構造全体を必ずチェック
発言マナーとして、
「指定講義番組がある場合は事前に必ずチェック」
「関連する他人の発言を事前に必ずチェック」
を心がけましょう。
特に教員・TAの発言はその後の議論のポイントを明示されている場合もあるので、
必ずチェックしてから発言してください。
また、
●新しいトピックは「新規」
●前の人の投稿に関連する発言は「返信」
を使いましょう。ただし、どのくらい遡ればいいのかが判断しづらい場合、
少々補足を加えて新規発言でも大丈夫です。
※発言ツリーが整理されると、議論全体の広がりがビジュアル的にグッと分かりやすくなります。
それぞれのスレッドのツリー構造が整理されて議論がされており、
かつタイトルも適切につけられているACの議論は、
全体(Holistic View)として新しい意味を持ちます。
議論全体を俯瞰的に捉えることで、かえって本質的なエッセンスを捉えやすくなりますので、
ディティールと共にぜひ定期的に、議論全体を眺めてみてください。
Wikipedia(オンライン百科事典)の参照について
■Wikipedia(オンライン百科事典)の引用について
Wikipedia http://ja.wikipedia.org/ (オンライン百科事典)は、
掲載されている内容の全てが専門家によって事実情報を検証されているものではなく、
信頼性については保証されておりません。
Wikipediaは、第三次資料に該当し、また不特定の参加者が加筆でき、
編集責任の所在が不確かです。
したがって学術研究の出典としてWikipediaの情報を利用した場合には、
論拠不十分となる場合があります。
AirCampusの発言や試験、論文において、Wikipediaを引用する際は、
掲載されている情報を直接引用するのではなく、
内容が事実であるか必ず精査し情報源を明記することをルールとします。
ただし、発言・論文・試験の解答に情報を引用掲載する場合には、Wikipediaに限らず、
情報の内容が事実であるか必ず精査し、情報源を明記することが原則となっております。
媒体に関わらず定性情報、定量情報については、
ぜひご自分の目と耳と足を使って確かめて下さい。
最終試験や卒業研究において、事実と異なる情報が引用されている場合、
不合格となる場合があります。
■AirCampusの上におけるWikipediaの利用についての注意点
以上のように最終試験や卒業研究において、Wikipediaの直接引用は不可となりますが、
AirCampusの発言・議論においての利用については以下についてご留意ください。
1)定量的なFACTについて
Wikipediaに定量的なFACTが掲載され、その出所が明らかであるもの。
その出所もとから有料サービスやリンク切れ等で
データーが取れない場合でも、Wikipediaを引用しても可といたします。
2)定性的なFACTについて
一方、定性的なFACTについては、Wikipediaの直接引用は控えてください。
例えば、ビジネス・ブレークスルーは、2015年12月17日時点では、
Wikipediaには以下のように、事実と異なることが掲載されていました。
また、一部、恣意的に編集されているのがわかります。
~~~~~~~~引用開始~~~~~~~
スカパー!プレミアムサービスにおいて教育放送を行っているほか、
遠隔型オーストラリア版MBAプログラムを提供している。プログラムは、海外オーストラリア版MBAが取得できるプログラムと、
日本の文部省認可の経営学修士が取得できるプログラムとがある。前者は、ボンド大学大学院 – ビジネス・ブレークスルー MBAプログラム、
後者はビジネス・ブレークスルー大学院大学(現:ビジネス・ブレークスルー大学大学院)と
呼ばれるプログラムであり、どちらも会社を辞めずに働きながらオーストラリア版MBA、
または日本の経営学修士号を取得できる。Bond-BBT MBAの方は、日本に存在する遠隔型MBA、または経営学修士号のスクールとしては
最大規模のプログラムであるが、AACSB(世界中のビジネススクールを網羅する最も権威ある認証機関)
認証スクールではなく、オーストラリア独自のGMAA認証スクールとなる。
また、2010年4月には、オンラインで経営学士を習得できるビジネス・ブレークスルー大学が開学した。
参照:Wikipediaのビジネス・ブレークスルーの記事より
http://bit.ly/1zutAyC
~~~~~~~~引用終了~~~~~~~~~~~
BBTのサービスは、スカパーやMBAプログラムだけでなく、
BBT大学、アタッカーズ・ビジネススクール(ABS)、
問題解決力トレーニングプログラム(LTE)、資産形成力養成講座、
リーダーシップ・アクションプログラム、
大前経営塾、実践ビジネス英語講座(PEGL)、
BBTオンラインなど、多くのプログラムがあります。
また、BOND-BBT MBAプログラムは、AACSBを取得しています。
このようにWikipediaの定性的なFACTについては、信頼性が保つことができないので、
直接引用は、控えるようにしてください。
WEB情報の引用についての注意点
■論文のWEB情報の引用ついて
本学は、大学院という教育機関であり、
提出する論文は、学術論文と同じ品質が求められます。
出典を明らかにするのはもとより、
引用先を見ればすぐ妥当性が把握できなければなりません。
これは必須となります。
よって、Wikipediaや個人のブログ記事などは、
学術研究の出典として不適切となります。
最近は、最新情報がWEBにしかない場合もありますので、WEBの情報を引用することも
増えてきております。
しかしながら、WEBの情報は
「恣意的に選択された事例、あるいは、専門委員会や専門家個人の意見」であることも事実です。
WEBに限らず、たとえ大手新聞記事であっても疑ってみなければなりません。
これは、大前研一ライブを視聴していれば、容易にわかります。
つまり、事例は自分で調べてFACTと思われる範囲で引用してください。
それはFACTに基づいた当然の帰結の論理性がなければなりません。
「専門家の○○氏が、市場についてこう考えている」という紹介目的での引用は
引用すること自体が不適切で意味をもちません。
論文に他人の意見を参考に載せることはないはずなので、自分の意見だけを
述べられるようにしてください。
つまり「市場についてこう考える見方もあるかもしれない。しかし、私はこう考える。」
と、第三者が言っているからではなく、自分の論理で書いてください。
もし、どうしても、同意などで引用したいのであれば、
以下のような書き方が求められます。
「専門家の○○氏が、市場について、○○という出典のデータに基づいて、
○○の論旨で、○○な考えを述べている。
データの取得方法の詳細は書かれていないが、
もし事実であるとすれば、論理矛盾しないわけであり私は妥当性が高いと考える。
この見解は私がXXをもとに推論した結果と同じであり、
別な視点からも私の考えの妥当性が裏付けられた。」
■AirCampusの発言時のWEB引用について
AirCampusにおいても、発言・議論においては
試験と同レベルの質の担保が求められますので、
前述した通り、WEBを引用する場合は
自分で調べてFACTと思われる範囲で引用してください。
AirCampusでの議論やアイデア出しの場合は、
「そういえばこういうブログ記事があったけど面白い視点でした」
と、刺激しあうことも、ある程度、許容範囲となりますが、
そのようば場合でも、「○○というブログ記事があり、
類似の評論やデータもあることを確認したが、事実であるとすれば面白い視点である」
という具合に、事実の確認を必ずしてください。
そのプロセスがないと、単なる噂話の出し合いとなりますので、
なぜ事実と考えられるのか注意の上、発言してください。